金融危機時のような日本/ベッセント米財務長官の剣幕に片山財務相も植田総裁もタジタジ

イラスト=ChatGPT(OpenAI)生成
「リフレをやめろ」という真っ当な要求
日米の財政・金融当局トップたちが会談したのは、8月末から9月1日にかけておこなわれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれている米国ノースカロライナ州アッシュビルだった。
片山さつき財務相、植田和男日銀総裁と個別に会談したスコット・ベッセント米財務長官は、その後の記者会見やXへの投稿などでかなり辛辣に日本の経済政策を評しつつ露骨に是正を求めた。ベッセント長官側の主な発言は次のようなものだ。(太字は筆者)
「(日本はリフレ政策である)アベノミクスで大きな成功を収めた。 それを一巡させてリフレをやめるべきだ。今はタカイチノミクスだ」
ベッセント長官は植田総裁との会談で、過度な為替レートの変動を避けるため、健全な金融政策の策定と周知が重要だと強調した。
また、円の大幅な過小評価に対処するための日本の断固たる市場・金融政策措置を強く支持するとともに、円安が日本国内のインフレ圧力の一因となっていることを指摘した。
ベッセント長官の言いたいことを忖度し、凝縮して言えば、「日銀はどんどん利上げして、正常な政策金利にするまで早く引き上げろ。さもないとますます円安が進む」ということであり、「リフレ政策などというトンデモ政策を続けている余裕はない。高市政権は早くそんなものをやめ、日銀の利上げを認めてやれ」ということだろう。