「高市‐植田会談」を読む 6月利上げ見送れば、さらに円安・長期金利上昇

高市首相と植田日本銀行総裁の3回目の会談が5月22日におこなわれた。アベノミクス復活をめざす高市首相はむろん利上げが大嫌いだ。マーケットでは日銀の「6月利上げ」は不可避だと予測されているが、そこに水を差されたのではないかという観測もある。6月の金融政策決定会合はどうなるのか。さらに2年後の「ポスト植田」人事にも暗い影が漂う。
原 真人 2026.05.29
読者限定

高市首相が会談で「アコード」言及

経済財政諮問会議であいさつする高市首相(左から2人目)。この直前に高市‐植田会談が22分間おこなわれた(官邸ホームページから)

経済財政諮問会議であいさつする高市首相(左から2人目)。この直前に高市‐植田会談が22分間おこなわれた(官邸ホームページから)

 5月22夕、日銀の植田和男総裁が官邸に高市早苗首相を訪ねて会談した。

 首相と日銀総裁との会談は意見交換や情勢報告のために、何もなくとも年に3~4回はおこなわれる。それ自体は特段珍しいものではない。ただし超金融緩和を志向するゆがんだ政策理論を掲げる政権の下でおこなわれる会談は、常に緊張感をはらんだものになる。政権側から何か横やりが入るのではないかと日銀側は警戒するし、金融市場の日銀ウォッチャーたちも、そういう目で政策がゆがめられるかもしれない、と警戒するからだ。

 安倍政権の時がそうだったし、現在の高市政権もそうではないかと見られている。

 高市‐植田会談はこれが3回目だった。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、4590文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
円1弱を確定させる「高市円安」/1㌦=163円の原因は「有事のドル買い...
読者限定
骨太ショックで「PKO」にふたたび傾斜?/「社会主義的すぎる」日本の金...
サポートメンバー限定
【ご参考】「倒閣宣言」取材から/村上前総務相の白熱演説で使われた講演資...
読者限定
自民党最後の一言居士が放つ高市政権「倒閣宣言」/村上誠一郎前総務相の正...
読者限定
「プラザ合意」の歴史が反転か/ 戻らぬ円安と訪日客の多様化の背景
読者限定
日銀利上げで内田副総裁が見せたセントラルバンカーの矜持/闘病あけ記者会...
読者限定
政権に忖度する日銀の「こわごわ利上げ」 これでは円下落は止まらない
読者限定
【臨時便】日銀が政策金利を1.0%に利上げ/「物価の番人」復活 はるか...