【臨時便】日銀が政策金利を1.0%に利上げ/「物価の番人」復活 はるか遠く
病気入院で植田和男総裁が不在のなかで、日本銀行が政策金利を1.0%に引き上げた。これまで機能不全に陥っていた「物価の番人」はようやく蘇ったのか。金融引き締めに難色を示してきた高市政権の下で、今後も利上げを継続していけるのか。実態はまだまだ政策の「正常化」には程遠い。超円安(物価高)を許す金融緩和状態を是正する力は、とてもないのが現状だ。本日は利上げの概要だけ報告する。
原 真人
2026.06.16
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東京・日本橋本石町にある日本銀行本店
いまだ物価抑制の金利水準に届かず
日銀は16日昼、金融政策決定会合(年8回開催、メンバーは総裁以下9人)を開き、政策金利を0.25%幅引き上げることを決めた。利上げは昨年12月以来、半年ぶり。新たな政策金利は1.0%と、31年ぶりの高水準となる。
日銀の金融政策は決定会合での多数決によって決まる。通常は執行部(総裁と副総裁の計3人)の方針を軸に話し合われ、少なくとも近年の日銀では執行部案が否決されたことはない。
今回も執行部が利上げ案をまとめ、審議員6人のうち、リフレ派の浅田統一郎氏を除く5人も賛成に回って、賛成7人、反対1人、欠席1人の賛成多数によって決定した。